"永遠のゼロ” 百田尚樹 オススメ!! 感想・レビュー ネタバレなし 祖父の時代を思う!
こんにちは。小島です。
今更ですが、百田尚樹さんの“永遠のゼロ”を読みました。
小説が大好きで、小さい頃から活字中毒だった私、
なぜか実用書にしか最近興味がなかった中、
そういえばこれ読んでなかったなと、
開いてみたらもう夢中でした。
すぐに読破!傑作です!
ある司法試験浪人中の青年が、
フリーライターの姉と一緒に、
戦時中に飛行機に乗っていて亡くなった祖父について、
(その実態はベールに包まれている。)、
その時に関わった人々へのインタビューで、
徐々に解明していくというストーリーです。
<目次>
・名機 ゼロ戦!!
・ゼロ戦を操る凄腕のパイロット達
・人間味溢れる様々な若者のドラマ
・飛行機乗りだった祖父に話を聞きたかった
・百田尚樹さんはタブーと言えるような事にも言及している
・まとめ・読後の感極まる充足感
◆名機 ゼロ戦!!◆
まず最初に、戦時中に活躍した、
日本が誇るジェット機である零戦の描写に心踊ります。
日本が、その当時欧米には
技術で負けていたと言われていたにも関わらず、
世界でもトップクラスの戦闘機を作り上げたのです。
女性なのに、こういった描写に
とてもワクワクしました!
これが男性でメカ好きな方なら、たまらないでしょう。
◆ゼロ戦を操る凄腕のパイロット達◆
また、その零戦を操る
凄腕のパイロット達が何人も出てきます。
その人たちの伝記も読みたくなってきます。
それから、当時の命を失う失わないが
紙一重の状況の中、男気溢れる
戦時中の若者達の当時の姿に心揺さぶられます。
◆人間味溢れる様々な若者のドラマ◆
主人公の宮部のみならず、
その時に戦っていた男たちの
人間味溢れる様々なドラマに心打たれます。
エピソード一つ一つが非常に練られており、
リアリティー溢れる物です。
これを書く上で、取材に奔走した作者を思い浮かべました。
◆飛行機乗りだった祖父に話を聞きたかった◆
実は、今は亡き祖父が飛行機乗りだった話を聞いていました。
父に読破した興奮状態の中で電話しました。
しかし祖父は戦時中の事を、
あまり文書には残してなかったようで、残念でなりません。
生きている内に話を聞いておけば良かったと、痛切に思いました。
この本を祖父が生きているうちに読んでいたら良かったと。
そしたら、早速祖父にその頃の話を聞きにいっただろうと思います。
◆百田尚樹さんはタブーと言えるような事にも言及している◆
百田さんは、タブーとも言えるような事柄も、
きちんと永遠の0 の中に表していました。
聞くところによると、それでマスコミからは
あまり好かれていないとも。
伝えたい事を、反発必至の中描く所に、
作家としての気持ちが素晴らしいと感じました。
色々な理不尽な事柄も浮き彫りにされています。
◆まとめ・読後の感極まる充足感◆
読めば読むほど、読者を魅了する主人公を巡り、
戦時中の様々な苦難に満ちた物語が語られ、
読後は爽やかな気持ち、
私も頑張ろうという気持ち、
戦争を生き抜いたその頃の人々への尊敬の念等、
色々相まって感極まりました。
とても興味深く読ませてもらいました。
日本の戦争についての本を読んだ事がない方、
たった70数年前まで戦争が行われていたんです。
その頃について、思いを馳せる事が出来る
永遠の0ぜひぜひお勧めです。
きっと期待を裏切らない傑作です!!